みなさんは、自宅の片付けに、『整理収納アドバイザー』といったような、『第3者』が入ることについて、どのように感じますか?
私はたまたまなのか、最近、身の回りで、よく耳にするお話があります。
それは、ご夫婦で片付けようという気持ちがあるんだけども、ご夫婦だけではなかなか片付けが進まないというお話です。
例えば、奥様は旦那様に、旦那様は奥様に、
『その服着ていないよね?』
と言っても、
『まだ着てる』
と言われる、
『それには思い出があって』
と言われて・・・
など、なかなか相手が思うようにしてくれないことでイライラが募るというお話をお聞きする機会が、数回重なりました。
では、ここで私のような『整理収納アドバイザー』という『第3者』が入ることでどんな変化があるのでしょうか。
そんなお話を今日はしたいと思います。
『片付け』で人を頼るなんて
そもそも論として、
片付けで人を頼るなんて
もしかしたらそう思う方も多いのかもしれません。
そもそも、片付けで人を頼るというイメージがわかないかもしれません。
私自身、『整理収納アドバイザー2級認定講座』というものを受けるまで、『整理収納アドバイザー』という人がいることは、うっすらしかわかっていませんでしたし、具体的にどのようにお仕事している人なのかも詳しくはわかりませんでした。(建築の業界にいたのにですね・・・)
私は、昭和54年生まれなのですが、私が小さいころは、家庭の片付けというのは、家庭内の問題と言いますか、よほどお仕事で両親ともにお忙しい家庭が、『家事代行サービス』を利用するというのはあるかもしれませんが、現在のように、『整理収納アドバイザー』なんて聞いたことも見たこともありませんでしたし、『片付け=自分の家で解決するべきこと』的なイメージがあったような気がします。
でも、昔と違って、これだけ物が豊かになり、簡単に手に入り、どんどん増えてしまう現代において、これらの物とどうつきあい、どう管理したらいいのかがわからず、快適になるために物を持ったつもりが、あふれかえった物で逆に家が生活がしづらくなっているというケースも少なくありません。
そんななかで、どうやってこれらを片付けていったらいいのか、悩む方は多く、とくに、家事をしたり育児をしたり、さらにお仕事をしたりする奥様やママさんは、
『片付け=私がやらないといけないこと』
といった感じで責任を感じて、その限られた時間の中で自分ではどうしていいかわからずにお困りの方はとても多いと感じています。
実際、本や、インスタやYouTubeなどでも『片付け』『整理収納』『断捨離』などのカテゴリーはずっと人気ですよね。
そして、なぜ、片付けで人を頼ることに抵抗があるのかと想像しますと、私が思うに、
『片付け=後始末』のイメージではないかと思うのです。
つまり、『自分の後始末を人にお願いするなんて』というお気持ちなんじゃないかと。
でも違うんですよ。
後始末をできない、何か根本的な理由があるものなのです。
たとえばですが・・・
・そもそも片付けるにもどこにどうしたらいいかわからない
・元に戻す場所がない
・物が多すぎて整理や管理ができていない
・収納の方法がわからない
・戻し方が面倒くさくやりづらい
・家族で物の在りかを共有できていない
などなど・・・
今、思いつくだけでもざっとこれだけありますが、もっと理由はあると思います。
では、そんななかで、
『片付け』について人を頼るなんて!!
という思いで、気力や根性で頑張れば、片付けることはできるものでしょうか。
片付けとは後始末ではない
私がお伝えしたいのは、
『片付けは単なる後始末ではない』
ということです。
片付けとは、今、自分や家族が使いたい物を想い通りに使えて暮らせるような環境を作り、みんなが楽しくイキイキとした人生を送るためにするものだと私は思っています。
後ろではなく、前へ前へ、未来のため!という感じですね。
『たかが片付け』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分の想い通りの人生を送るには必要不可欠な、『されど片付け』だと私は持っています。
私のような『整理収納アドバイザー』は、お客様の片付けられない理由を一緒になって考え、プロとして片付くしくみを一緒に作り上げていく仕事だと思っており、そのための存在だと思っています。
また家事代行のお仕事とは意味合いが異なってきます。
たとえば、家をおしゃれにしたいとインテリアコーディネータさんにコーディネートを依頼する方はいると思うんですね。
それは後始末ではなく、新しい理想の暮らしを実現するためにプロの力を借りるためですよね。
整理収納アドバイザーもそれと全く同じだと私は思っています。
理想の暮らしに、物の整理と収納は切っても切れない関係にあるからです。
あなたを助けてくれる物たちを、自分が思うがままに使えたらこんなに快適なことはありません。
暮らしはもっと輝きます。
第三者の私の役割と意識していること
私がご依頼をいただいて、お客様宅の物の整理をし、収納を考えご提案、片付けやすいしくみづくりをしていく上で意識していることがあります。
それは、奥様の見方であり、旦那様の見方であり、お子様の見方であること。
こう言うと、なんか八方美人のように聞こえるかもしれませんが、実際にそうなんです。
だって、みんなの家です。
みんなにとって快適で大好きな家である必要があります。
そこで私がもうひとつ意識しているのは、完成までなるべくみなさんのベクトル(方向性)を合わせ、同じチームにしていくことなんです。
そもそもなんでご依頼しようと思ったのか、それは相手に気になる部分を指摘するためでも、改善してもらうためでもなく、自分も含め、家族みんなにとっていい環境にしていくためだと思います。
そのために目的を達成するチームを組み、私はみなさんの顕在的な、また潜在的な希望をくみとりながら、また方向性の舵を取りながら楽しく、ゴールに向かっていけるようなアシストをする役目だと思っています。
ご夫婦様と一緒にオンラインで服の整理
今回、同じような悩みを持つご夫婦様から整理収納のご依頼をいただきました。
こちらのご依頼者様は、現在、ご自宅に住む旦那様と、お仕事の転勤で赴任先にお子様と住んでらっしゃる奥様と、ご夫婦が現在は離れてお住まいで、今度の春先に奥様やお子様がご自宅に戻ってきた際、快適な暮らしがスタートできるようにと、私にご依頼くださいました。
まだ春までお時間がありますので(といってもお仕事されている方のこの期間はわりとあっという間です)、今から春までの期間で物の整理をおこなっていきます。
しかもそう、旦那様も奥様もそして私も3者住んでいる場所に距離があるため、今回はオンライン(ZOOM)で。
私もZOOMを使ってオンラインでの整理収納も取り入れ、もう2年が過ぎました。
県外の方など遠方の方ともZOOMで繋いでオンラインでおうちの整理収納をサポートしてきましたが、今回のように、旦那様、奥様がそれぞれ別のところにお住まいで、わたしも含め3者で離れてオンラインでの整理収納・お片付けは初めてのケースです。
先日の土曜日は初めてのこの3者オンラインでのお片付けの日でした。
今回はご自宅に置かれている奥様の服の整理をおこないました。
自宅にいる旦那様にタブレットのカメラに服を見せていただきながら、奥様が考える、私が整理をレクチャーするといった形です。
お子様もいらっしゃったため約2時間の作業になりましたが、おおかた、やろうと思っていた場所は出来て、初回としてはいい進み具合になりました。
こんな感じで家全体の物の整理をしていったのち、私の方で収納を計画する流れとなります。
初めて体験されてのお客様のご感想とは
今の自分たちの環境には、オンラインでのお片付け(整理収納)があっているのかなと思いました。
限られた時間内で今日出来なかった部分も、コツがなんとなくわかってきたので、これだったらオンラインで夫婦でもできそう、自分たちでやってみようと思えたのがよかったです。
今日がいいきっかけになりました。
誰かに依頼しようと思ってお願いしたけどよかった~と思えました
夫婦だけでは、途中でイライラしてきたり、お互い捨てたらいいのに、もったいないなど揉めそうな気がして、うまくいかないような気がしていたのですが、中立の立場で第3者に入ってもらう方が、一緒に片付けを頑張っていこうという気持ちが芽生えました。
第3者が入ることで判断が早くなっている気がします
夫婦二人だと思い出要素が多くなり、なかなか減らせないけれど、一緒にやることでよかったです
ありがとうございます!
また引き続き、一緒に頑張っていきましょう!
まとめ
片付けやすくするには、もちろん物とどうかかわっていくか、どう納めていくかなどが重要になっていくのですが、家には、家族の分だけの物があります。
そして、そのそれぞれの物には、家族それぞれの『想い』があります。
普段、身近な家族だからこそ、つい、自分を基準にしていろいろと言ってしまいそうになりますが、ここで私のようなまた家族とは違う存在が入ることで、感情的ではなく、目的に向かうための物の選択だったり、どのように進めていけばいいかがわかることで、スムーズに進んだりと、わからない、迷う、家族だけでするのとまた違った解決策が見えてきます。
感情的になりすぎず、私のような整理収納アドバイザーに投げかけられた言葉で、冷静に物と向き合えたりします。
そして理想の環境を作っていくことはとても楽しいものです。
しなければならない片付けより、楽しくなる片付けの方がいいですよね!?
長くなりましたが、今日は、うまくいかないときは、今の時代、整理収納アドバイザーなど物の整理・収納、片付けのプロに入ってもらうことはかなり有効だと思うというお話をさせていただきました。
たしかに費用はかかりますが、ご自身で悩みを抱えながら、いろいろな収納グッズを買ったり、捨てたくなかったものまで捨ててあとで後悔したり、時間といろいろ買い替えてお金を使うより、私は確実でいいと思っています。
もし悩んでいる方は、そんな方法もぜひイメージしていただくと嬉しいです!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整理収納アドバイザー YU-SHI(ユーシ)でした。