こんにちは!!
先日のコンペの余韻がなかなか抜けていない整理収納アドバイザー YU-SHI(ユーシ)です。
もちろん本選ファイナリストとして出られて嬉しかったのはありますが、それ以上にそれに参加された方や発表者の方とまた新しい素敵な出会いがあり、たくさんのことに気づかされたり発見があったり刺激があったりで、ますますこのお仕事を頑張りたいと思う日々でした。
そんな余韻にひたっていてついつい投稿ができていませんでした!!
今日は先日投稿しました、お客様のご希望で美容室の本棚の夢を叶えさせていただいたお話の続きで、そのお客様より食器棚のご相談を受けましたので、そのお話をさせていただきます。
30年間、不揃いだった一つの食器棚
こちらのお客様は家を建てられて30年。
美容室兼住宅で鉄筋コンクリート造でとっても立派で素敵なお住まいです。
1階が美容室、2階、3階とお住まいがあるのですがその中の一部分の食器棚についてご相談を受けました。
新築時の当初、違う場所に設置する予定だった、とってもオシャレで素敵な造り付けの食器棚。
お客様の今も変わらず大好きな色合いで仕上げられており、今でもとっても素敵で宝物の食器棚ですが、当初違う場所に設置予定であったものをお客様のアイデアで急遽、壁面に設置してもらわれたため、一番右側の部分が空間になってしまっていました。
そこでお客様は今までずっと既製品で販売されていた、色味が近い食器棚を置かれていましたが、そこがずっと気になられており、いつかそこを左側の食器棚となるべく同じようにそろえるのが、夢でお仕事も頑張ってこられました。
このお客様にとっての食器・器とは
私がこのお客様と知り合ったのは前職の時、私が勤めていた住宅に係るあらゆる商品の卸業をしていた会社に勤めていたときでした。
このお客様はキッチンのリフォームを検討されていて、私が展示会にご案内したところ遊びに来ていただいてそこに希望のキッチンがあり、私が営業担当としてキッチンの販売、リフォーム工事までを携わらせていただきました。
とてもそのキッチンの仕上がりにご満足されたお客様は、その後も私が担当で、洗面台、トイレ、テレビボードなどたくさんの商品を販売、納入させていただきました。もう10年くらい前の話です。
その際、私は打ち合わせなどでお客様がお仕事を終えられて夜、打ち合わせでお伺いすることも多かったのですが、このお客様、とてもやさしくあたたかい方で、よく私の晩御飯まで作ってくださりごちそうしていただいたのでした。
このお客様はとっても食器やうつわが大好きで、お客様曰く、『100円ショップのお皿もたくさんあるのよ!これなんて50円だったの!』とおっしゃるのですが、選ぶセンスがとてもよく、毎年陶器市も楽しみに出かけられる方でした。
私が夜、打ち合わせでお伺いした際もお客様は私に、お料理や季節にあわせて、ご自身のセンスでセレクトされた食器・器で、料理のおいしさだけでなく、見て楽しく、癒される食事の時間をプレゼントしてくださいました。
わたしもその時、
『わぁ器でおいしさや楽しさはこんなに気持ちが変わるんだ!丁寧に食事するって大事だな!』
と思い、それから私も食事の時や来客にお茶を出す際は必ずランチョンマットを敷いて、器もこれがあうかななんて、大事に考えるようになりました。
ですのでこのお客様に受けた影響はものすごく大きく、人として、お仕事する人間として大事なこともたくさん教わりました。
ですのでこのお客様にとって食器やうつわは、私が思う食器・うつわに思う感覚と違うということはかなり実感していました。
趣味であり宝物であり、そして家族のように可愛がっていらっしゃるものなんです。
そんなお客様から、今回、出だしはお風呂が壊れたというご相談で、それも対応させていただきましたが、追加として、前回の本棚と今回の食器棚の一番右をそろえたいというご相談で、とても意味の深い食器棚であることを悟りました。
オーダーメイドならいける!!
このご相談をお伺いしたとき、サイズ感(右だけエアコンの関係で上部だけサイズは違いますが)だったり色味をもともとある食器棚となるべく同じにしたいというご依頼から、
オーダーメイドならいけるはず!!
と思いました。
そしてそのときに思い浮かんだのは、以前通った学校で同じクラスメイトであり、仲間である志岐さんというダンディーな男性!!
この方は家具の名産地、大川で『シルヴァン』という素敵な家具やさんを経営されており、オーダー家具も対応されているのです!
早速私はお客様のもともとある食器棚や空いている場所の寸法を測り、ご要望を入れた形で図面を書きました。
そしてシルヴァンさんの志岐さんに連絡をすると
『大丈夫!できるよ!』というお返事!!嬉しい!!
お客様の夢をかなえられると嬉しく思いました!!
注文の際はより慎重に採寸と図面作成。
今回コロナ禍ということもあり、志岐さんには大川から1度も来ていただかず、私が現場の写真と図面を書いてあとはSNSを使ってやりとり。
こんなやりとりには以前のリフォームや新築の現場で培った経験やインテリアコーディネーターの資格などが生きてきます。
そしてスムーズに無事に注文を入れることができました。
仕上がりが近くなり、塗装の段階になると志岐さんから連絡をいただいて、お客様宅のもともとある食器棚の扉の一部をお借りし、宅急便で送付。
工場でそれに合わせながら塗装をしていただき、写真を送ってくださいました。
もともとの食器棚を設置してから30年以上が経っており、まったく同じにするのは不可であることは事前にお客様にご了承いただいていましたが、工場から送られてきた写真をまず私が確認し、びっくり!!
クリソツです!!!
なんという技術・・・。工場の方に脱帽です!!
いよいよ待ちに待った納品の日
そしていよいよ納品当日になりました。
プランニングをし図面を書いた私にとっては本当にドキドキする日です。
まずお客様宅に私が着くと、以前まで置かれていた食器棚は欲しい方に譲ってあり、中の食器もテーブルに出されていたお客様!!
もうすっかり新しい食器棚を入れるだけの形にされていました!!
そしてシルヴァンさんが無事に到着され、志岐さん自ら丁寧に設置していただきました。
そしてこちらが完成!!
お客様から
『すごい!!嬉しい!!素敵!!ありがとうございます!!』
と歓声が上がりました。
私も本当に幸せ!!
もともとあった食器棚と新しくきた食器棚はまるでもともと兄弟だったかのように並び、揃ったことでお部屋のイメージもさらに広く、よくなりました!!
シルヴァンさんを見送ったあと、
『優子ちゃん、本当に優子ちゃんにお願いしてよかった!ありがとうございます!!
あとは大好きな食器をゆっくり戻していくね!!楽しみながらやっていきます!!』
とお客様がおしゃって、
『いえ、本当に私もよかったです。嬉しいです』
とお客様宅を後にしました。
そして家に帰り夕方・・・。
食器棚としては本当に最高に仕上がりまして、私のご依頼受けたお仕事は終了しました。
でも、やっぱりずっと心にひっかかっているものがありました。
それはお客様の宝物である食器・器の収納。
お客様は自分の宝物だからこそ自分でしまいたいというお気持ちがあるはずです。
だから私は一歩踏み込んでご提案することができませんでした。
『私が整理収納のプロとしてもっとお客様の理想の食器棚に仕上げる術をもっていることを』
そして自分に問いかけました。
自分の仕事はなんだ?
依頼されたことが終わったからってそれでいいのか?
断られることが怖いがために、提案しなくていいのか?
お客様の本当の夢のゴールはどこなんだ?
そして私は居ても立っても居られなくなり、娘の夕方の迎えを夫にお願いし、動き出したのでした。
②へ続きます!!
お楽しみに!!
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